DOLマシンを3ware 9650SE-4LPMLでハードウェアRAID0にしてみる(2)

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 前回に引き続き、3ware 9650SE-4LPMLを使ったRAID0構築について。続いてOSインストールですが、Windows XPの場合はドライバインストール用FDが必要なので、フロッピーとFDD、インストールFDを作るための別マシンが必要になります。私は、学生時代に使っていたVAIOについてきたUSB FDDを使いました。なければ何とかするか、XPを諦めてVistaにするかのどちらかになります。Vistaの場合、添付のCD-ROMからドライバをインストールできます。

 肝心のWindowsインストールですが、インストールの最初の段階で「Press [ F6 ] if you need to install a third-party SCSI or RAID driver ...」と表示されますので、このタイミングでF6キーを押して追加ドライバをインストールするだけです。XPの場合はフロッピーから、Vistaの場合はそれに加えてCD-ROMからでもインストールできます。追加ドライバさえインストールしてしまえば、OSからは普通のドライブに見えますので、あとは通常通りインストールするだけです。

 こうやってインストールするわけですが、実際どれくらいの速度になるか気になります。なので、CrystalDiskMarkでベンチマークを取ってみました。今回は、CD-ROMから楽にインストールできるのでWindows Vistaで、かつ500MB設定でベンチマークします。500MBにする理由は簡単で、デフォルトの100MBだとテスト領域がすべてディスクキャッシュに入ってしまい、本来のI/O性能とかけ離れた結果になるためです。

 まずは、9650SEに接続されたHDD1本のベンチマーク。これはRAIDなど全く構築せず、1本として認識させた状態のものです。

vista_single.png

なんかちょっと性能が低くなっている気がしますが、きっと気のせいでしょう。

 続いてRAID0。今回は3本で構築しています。

vista_raid0.png

1本のシーケンシャルリードが大体100MB/sくらいのディスクなので、割と妥当な数値かと思います。

vista_raid5.png

これは同じ3本でのRAID5。RAID5の場合、1本がバリティドライブとなるので、シーケンシャルアクセスの数値は妥当な感じですが、ランダムアクセス、特にランダムライトについてはストライプすべてをいったん読み出してパリティを再検索しないといけないため、かなり数値が悪化しています。RAID5の場合、構成本数が増えれば増えるほどパフォーマンスも改善するので、最低本数の3本という辺りがまずあれですが......

 オマケで、テスト領域が完全にカード上のキャッシュに入ってしまう100MBでのRAID0だと......

vista_raild0_100mb.png

あり得ない数字になりますね......

 最後になりますが、RAIDの本来の趣旨はそもそも可用性の向上で、I/O速度の向上はその副産物だったりします。そこから言えばRAID0は邪道な気もしますが、リスクなどを踏まえて最適なものを選択すれば、例えばDOLだと動画撮影の際のパフォーマンス向上だとか色々使えたりします。また、RAIDでIOP搭載のカードを使うことで、CPU負荷軽減やキャッシュによるパフォーマンス向上もあるので、色々試すのもいいかもしれません。

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