2011年8月までの大航海時代の商会員数推移と出展金額推移

　商会員数推移そのものは震災直後の初めての自動退会処置で若干多めに減っている箇所があるものの、長期で見れば各ワールドとも微増程度かと思われます。

　今回、商会員数の推移とは別に、商会ショップに並ぶアイテムの価格×個数の合計の推移をグラフ化してみました。あるアイテムの価格を P_i, その個数を X_i とすると、∑ P_iX_i をグラフ化したものです。価格も個数も商会、そして出店した個人によってまちまちなので、それぞれはスカラーじゃなくて行列です。

　一般的に、たとえ複数のワールドにキャラがいたとしても平等に各ワールドに時間を使うのではなく、ホームグラウンドとでもいうべきワールドがあると思います。そして、そのホームグラウンドでは商会ショップに出展する機会も多いでしょうし、売り切れれば補充する機会も多いでしょう。逆に、たまにしか行かないワールドでは補充することもなく、売れていればラッキーくらいの感覚だと思います。ですので、Notos は廃人が多い(と言われている)といったサーバ間のプレイヤーの行動に差がないと仮定すれば、出展総額が多ければ多いほどそのワールドは活発だと言えるのではないでしょうか。

　上のグラフは人口によるバイアスがかかっていますが、それでも商会員数が一番多いはずの Euros よりも Boreas のほうが出展金額は多くなっています。そこで、人口バイアスを除いて商会員1人当たりの出展金額をグラフ化したものが以下です。

　これによると、今回グラフ化した 2010/10/01 の時点で既に Boreas のほうが活発だったということになります。今年4月〜7月の山については南蛮貿易の仕様変更前の駆け込みによる商取引の活発化が原因と思われますが、8月以降の落ち込みはその反動が出ている可能性があります。

　また、今回は統計的に有意かどうかまでは調査していませんが、グラフを見た限りでは震災以降、特に顕著に Boreas と Euros の差が広がっています。そればかりか Euros と Notos が並んですらいる状況になりつつある可能性があります。商会員数の推移は実際の動きより3ヶ月遅れてきますので、年末の動きは注目と言えるでしょう。

　最後になりますが、今回のグラフを描くための元データを収集している商会ショップ検索は、@Web でのショップ閲覧機能の2日後くらいから稼働していたのですが、有料情報を公開するリスクなどを考えて公開範囲を限定していました。しかし、goodolさんなど他にも同等のサービスが出ていることから、これまでかけていたユーザ認証を外すことにしました。URL は http://search.meixiaojie.com/ になります。なお、一部登録ユーザさんには同盟港変動情報を提供していましたが、こちらはほぼ同じ内容を Twitter にて公開していますので、そちらをご参照ください。(Euros, Zephyros, Notos, Boreas)